世は第二次世界大戦後、長野は諏訪郡北山村に蓼科大池が誕生した。この地は元々美しい白樺が生えている湿原であった。この時、蓼科大池のある1本の丸々と立派に育った真っ白な白樺から生まれたのがしらカバくんである。

彼は生来白樺をこよなく愛している。白樺を見る事も食べる事も育てる事も好きだ。中でも好きな事は白樺を食べる事だが、白樺湖の白樺には食べ飽き、人間に見つからぬように夜な夜な茅野市の中の様々な森に出かけ、美味しい白樺を探している。彼が74年間の人生の中で美味いと思った白樺のある森は二つある。一つ目は吉田山、二つ目は千駄刈の森である。余りの美味さに彼は時々昼間に食べに行きたくなる衝動に駆られる。しかし彼は人間に見られることは苦手だ。一度彼は昼間吉田山で白樺の木を満腹平らげ、眠くなって昼寝をしていた時に人間に遭遇した事がある。その人間は到底人が入ってくる訳のない藪や岩場をガサゴソとかき分けてやって来て、謎の紙を挟んだ板を手に持ち、先の尖った鉛筆を首からぶら下げたまま彼を睨みつけたのだ。それ以来人間が怖くなってしまった。実はその人間は彼を睨みつけていたのではなく、一点を見つめて地形をどう地図に変換するかを考えていただけなのだが、彼は知る由もなかった。もしも大会中に彼を見つけたら、その時は是非とも彼に優しくしてあげて欲しい。


担当者の怠慢で投稿が遅れまくりすみませんでした。担当者には過剰運営負担の刑を処します!(むしろ遅れる元凶では??)

何がどうやって物語が始まったんだ???とにかく、次話もお楽しみに!

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